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守られる道

北海道 / 小樽運河一周コース 推薦者 : 本保芳明(初代観光庁長官/UNWTO駐日事務所代表)
Recommended by Yoshiaki Hompo(The First Secretary of the Japan Tourism Agency / the Chief of UNWTO Regional Support Office for Asia and the Pacific)

小樽運河は、周辺の施設を再開発して、あるいは綺麗に整備したりして観光地化されましたが、僕の高校時代は全く違う姿でした。

普通、運河は交通ネットワークとして、一定の長さがあって初めて役立つわけだけれども、小樽運河は短いでしょう。あれは大変な保存運動があって、その結果残った一部分だからなんです。
元々は運河をすべて道路にする予定でした。その計画に対して「自分たちの故郷を壊すのか」と小樽市民の一部の人が立ち上がって、熱心な保存運動があったのです。結果、両者の意見を足して2で割りました。道路も作るけれども、小樽の運河を保存しなければ小樽の歴史が消えてしまうということで一部を残したんですね。

僕が覚えているのは、そういった保存運動の前のちょっと寂れた地域だったなということです。倉庫として、あるいは港湾施設としての役割を終えていく中で、古びていくし、沈んでいく、そんな地域だったように思います。
保存されるようになってから40年くらい。今までも高校時代を思い出す道として、何度も訪れています。

本保芳明(初代観光庁長官/UNWTO駐日事務所代表)

初代観光庁長官。東京工業大学大学院理工学研究科卒業後、運輸省入省。経済協力開発機構日本政府代表部参事官、日本郵政公社理事、国土交通省大臣官房総合観光政策審議官を経て、2008年より初代観光庁長官として、日本の観光政策の構築に貢献。UNWTO駐日事務所代表、東武トップツアーズ会長、各種委員会の委員長や政策アドバイザーなどを務め、産学官連携の推進に尽力している。

Yoshiaki Hompo(The First Secretary of the Japan Tourism Agency / the Chief of UNWTO Regional Support Office for Asia and the Pacific)

所在地:北海道小樽市
距離: 2.5km
路面:石畳(御影石)、アスファルト
おすすめの季節:春、夏、秋、冬
近隣施設:トイレ・飲食店・宿泊施設

制定年 : 2021
Year : 2021

アクセス :

スタート地点の中央橋街園まで
JR「小樽」駅から徒歩9分

ACCESS :

編集:小林彩夏
撮影:進藤昭洋
制作:ランナーズインフォメーション研究所