RUNNER'S INFO

ランナー用ベンチ 設計案

研究所ではこれまで多くのランナーの方から走る人目線での
「道の不備」のお話をうかがってきました。

なかでも多かったのが、
「走っている間に荷物をおいておく場所がない」(高橋尚子所長他)ということ。

皇居のように近隣にロッカー付きのランナーステーションがある場所はごく稀です。
ランナーは、荷物をどこにおけばよいのか?

研究所では、建築家の青木淳さんと、アートディレクターの塚本哲也さん、
コピーライターの髙木基さんとで、東京の代々木公園、そして砧公園を観察してきました。

すると現状の荷物の置き場所は、以下の3つのパターンに分類されました。

1、駐車場のクルマの中

2、自転車かごに置いておく

3、公園の柵やベンチに置いておく

クルマの中は安全ですが、
誰もがクルマでそのコースに来る訳ではありません。これは自転車も同じでしょう。
多くの人は、仕方なく、そもそも荷物を持ってこないようにしているようでした。

これを解決するためのアイデアが、
「ランナー用ベンチ」です。

見ての通り、タオルやリュックを、
備え付けのフックにかけていけるベンチです。

誰でも初見で使い方がわかるように、
「物干のような。田舎の大根干しのような」(青木淳氏)かたちにしています。

コインロッカーが外にあるようなものも考えたのですが、
ジメジメとした印象とその存在の大きさから止めました。

鍵はありません。
鍵をつけたり、カメラを据えたりしていくときりがないので、
そういった安全性は追求するのを止めました。

かわりに、それぞれのフックに番号を振り、
その場所がその人のものだということが、微かに意識されるようにしています。
この番号が振られているだけで盗難がないかどうか。これは一つの挑戦ですが、
基本的には、貴重品は置かず、着替えやタオル等
盗まれてもかまわないものをかけていくという考えで
その旨備え付けの看板に掲示します。

荷物を干す棒の下にはベンチがあり、
ここでランナーたちが靴ひもを調整したり、休んだりできるようにしています。
また、雨が振ってきても多少は大丈夫なように小さな庇つきです。

長さは1スパンずつ拡張が可能で、
イラストの場合は3スパンがつながっています。

価格は3スパンの場合で50万円(別途送料、施工費)。
現在、いくつかの公園や企業と組み、実現に向けた調整中です。

このプロジェクトにご興味のある自治体、企業の方は、
研究所のメールアドレス、
labo@runnersinfo.org
までメールいただけたらと思います。
折り返しご連絡いたします。